展示プログラム:保健・医療・福祉・陽性者支援
2024.09.03
陽性者支援の領域では、初回より、メモリアル・キルトさん、PLANETさん、ソーシャルワーカーさんに、活動の展示発表を行っていただいています。今年は東京からパープルハンズさんも、久しぶりにご参加いただけることになりました。
今回、初めての展示が、昨年作成された、大年表です。特に関西では、1980年代後半の早い時期から、患者さんを支援する地域の活動が始まっていました。6日の全体会と共に、歴史を振り返り、未来に生かすことを学べる良い機会になればと、願っています。
1.「人とコミュニティと医療」年表でみるHIV1981~2020 (MASH大阪)
HIV/AIDSは初めての報告からすでに40年以上たちました。その間、人とコミュニティと医療の様々な出来事をまとめた年表です。
1980年代後半から現在に至るHIV/エイズ40年間の歴史を一挙公開。昨年12月の第37回日本エイズ学会の市民フォーラムをきっかけに、関西の4団体とアーチストが合同で作成した年表です。世界と日本国内の動き、薬害エイズに関わる事柄、抗ウイルス薬の変化、主に関西NGOの足跡・道のりを文字と写真で一望できます。
2.メモリアルキルト展示(メモリアル・キルト・ジャパン)
エイズで亡くなった人の生きた記録メモリアルキルト、90㎝×180㎝の布に家族や友人の思いが込められています。それぞれのメッセージに耳を傾け、今を生きる私たちができることを共に考えましょう。
メモリアルキルトが語り続けてきたものに耳を傾け、自分にできることをやってみよう。HIV陽性者を支援するテディベア基金、ベア作りをやってみよう。
AIDS文化フォーラムin京都には初回からコロナ期を除いて、毎回出展いただいています。今回、日曜日の全体会には、メモリアル・キルト・ジャパンの設立者 齋藤 洋さんが、ご講演くださいます。
3.薬害エイズとエイズパニックについての認知度に関するアンケートの結果(PLANET(HIV・エイズとともに生きる会))
昨年より、薬害エイズとエイズパニックについての認知度に関するアンケートを実施しており、その結果を発表します。それによりPLANETができることを検討します。映像では、これまでのエイズキャンドルパレードの映像を流します。
AIDS文化フォーラムin京都には初回からコロナ期を除いて、毎回出展いただいています。毎年5月の京都河原町~四条通のエイズキャンドルパレードは、運営委員も一緒に歩いています。
4.生活を支える制度やサービス (医療ソーシャルワーカー有志)
治療を継続しながら生活していく中で様々な心配事があるかもしれません。生活を支えるサービス、制度を紹介、現在の状況とそれに対しての取組等展示します。
治療継続しながら生活を支える制度、サービスを医療、生活など様々な角度で紹介します。また、療養生活の中で、介護やサポートが必要になったときのサービス等の現状と、今後の課題、取組等を展示します。
医療ソーシャルワーカーさんは、HIV診療において、自立支援医療の適応、生活のサポート対応など、大きな役割を担ってくださっています。ほとんどの患者さんは、薬を飲むことによって、HIV陰性と同様の社会生活が可能になっていますが、併存疾患や事故などが起こった時には、強い味方です。近年、患者さんの高齢化と共に、今後解決したい課題が新たに見えてきています。
5.HIV陽性者の高齢化とその支援 (特定非営利活動法人パープル・ハンズ)
高齢化する陽性者の支援について、性的マイノリティで身寄りなし・高齢独居者の終活問題として考えます。
いつも多種の有用なパンフレットを提供くださいます。6日13:00~ 口頭発表もあります。